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the vernal sunshine

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【短編/絵本っぽい何か】 テディの誕生日

突発です。山なし、意味なし、オチなしを地でいっています^^; 絵本的なノリで書いてありますので生暖かく見守ってください。

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        ~*+* テディの誕生日 *+*~
        
        

僕には誕生日がない。正しくは、誕生日を忘れてしまった・・・。
それは、僕に巻かれていたはずのリボンが目を覚ましたらなくなっていたから。
僕の誕生日は、あのリボンが巻かれた日なのに・・・・。

初めてあの子の腕に抱かれたのはいつだろう?
リボン結びをあまりしないのか、あの子はゆっくりと、丁寧に
僕にリボンをかけてくれた。
慎重に、慎重に、綺麗に結ぼうと一生懸命に結んでくれたリボン。
薄いピンクのそのリボンは、少し歪んでは居たけれど僕はとってもお気に入りだった。
女の子とはいつも一緒で、どこへ行くにも一緒だった。

だけど・・・・ある日突然、女の子と引き離されてリボンを取られてしまった。
暗い袋の中へ入れられて、どこかへ運ばれて、気付けば全く知らないキカイばかりがある場所で
僕は持ち上げられて吊るされていた。
僕の首にはリボンはなくて、吊るされた僕はゆっくりと運ばれていく。
全く知らない場所をどんどん、どんどん運ばれて・・・徐々に見えてきたのは大きなハコ。
なんだか白い雲みたいなものを沢山吐き出しているその中に、僕と同じように吊るされた
他の子や服たちが吸い込まれていく。

ビーーーンッ!!!

ハコが嫌な音を立てて待っている。
大きな口を開けて、今か、今かと僕を・・・他の皆が来るのを待っている。

あと4つ、あと3つ、あと2つ・・・・ああ、次は僕の番だっ!!!


ビシャーッ!!!という激しい音と気を失いそうなほど勢い良く当たるお湯。
強く当たるたびに痛い、痛いと叫ぶけどハコは水を当てることをやめない。
どうしてこんな目に遭っているのか判らない。
けれど、捕まれた両手を離せるわけもなく僕はただただ吊るされ運ばれていく。

真っ暗なハコから出ると、僕は全身びしょ濡れだった。
体が重くて腕が千切れそう。
それでも僕は吊るされてどこかへ運ばれる。
もう腕が千切れちゃうんじゃないかと思った時、今度は丸い何かに入れられた。
入ったとこには他のヌイグルミや服が押し合い圧し合い詰まっている。
パタンっと入り口が閉まった・・・と、思ったら今度は丸い何かがグルグル回る。

目が回るっ!!やめてっ!!!熱いっ!!!

グルグル回る何かは、熱い風を僕達に当てながら、グルグル回る。
おかげで体中の水分は抜けていったけど、出された時には僕は疲れきっていた。

(疲れた・・・・でも、早くあの子を探さなきゃ・・・。)

ココを出たい・・・そう思っても体は思うように動かない。
また吊るされて、今度はビニール袋の中へ放り込まれた。
入れられた口を閉じられて、僕は出ることすら叶わない。

(・・・・もう、あの子には逢えないのかな・・・。)

出口をなくして、弱気になった僕はされるまま青い籠に入れられて今度は人の手で運ばれる。
青い籠の中には服がたくさん入ってた。
僕はそのまま運ばれて、車の中へ・・・車の中には同じような籠が山積み。
そこで一晩明かしたら僕が寝ている間に車は動き出していた。
今度はどこに連れられて、何をされるんだろう・・・・。

不安が募る。
降ろされたのはやっぱり見知らぬどこか。
あの子と一緒に出かけた時に見たお店というものの1つだろうか?

籠の中から出された僕は、その場所にあった白い棚に飾られた。
ビニール袋は取られないまま、人が出入りするのをひたすら見てる。

カランカラン

その場所の入り口のベルが鳴った。
今日は誰が居なくなるんだろう??
1人、2人と僕と同じ棚に入った子たちは、見知らぬ人に連れて行かれた。
今日は?と思っていたら、僕が知っている大人・・というやつとあの子だった。
不安そうに入り口から入ってきたあの子が僕を見て笑顔になる。

(迎えに来てくれた!!!)

早く棚から降りたくて、じたばたするけどなかなか動けない。
そうしている間に僕をここへ飾った人が手を伸ばして降ろしてくれた。
あの子が僕を受け取って、袋をこじ開けるとついてきた大人に怒られながらも
僕にあのリボンを結んでくれた。
僕がなくすより前に着けていたリボンよりずっと新しい奴だ。

「おかえり!テディ!!綺麗になったね。」

凄い嬉しそうな笑顔でそう言ってくれたあの子。
僕は、あの怖い場所がくりーにんぐという場所だということを知った。
僕はあの子と一緒にお風呂には入れないから、あそこに入れられたらしい。

でも、出来たらあの子に洗って欲しい・・・かな?


何はともあれ、僕のリボンは帰ってきたし僕はあの子に再会できた。
僕の誕生日はリボンをしてもらった今日!!
あの子にありがとう!って言ったけど伝わったかな??

伝わったよね。
だって凄く嬉しそうな笑顔で僕を抱き締めてくれたんだもの!!!






*****+***** あとがき *****+*****

と、いうのを書いてみたかったんですがオチがつかなかった・・・。
誕生日関係ないww
単純に、自分でクマを作っていてテディベアはリボンをした日がお誕生日だな~
って思ったらこんな話を書いてみたいなって思っただけなんですw

やりにげすみませんミ(|

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